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“戦後80年を問う”『蟻の兵隊』上映と池谷 薫監督講演
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今も体内に残る無数の砲弾の破片。
それは“戦後も戦った日本兵”という苦い記憶を奥村 和一 (おくむら わいち)(80)に突き付ける。
かつて奥村が所属した部隊は、第2次世界大戦後も中国に残留し、中国の内戦を戦った。
しかし、長い抑留生活を経て帰国した彼らを待っていたのは逃亡兵の扱いだった。
世界の戦争史上類を見ないこの“売軍行為”を、日本政府は兵士たちが志願し勝手に戦争をつづけたと見なし黙殺したのだ。
「自分たちは、なぜ残留させられたのか?」
真実を明らかにするために中国に向かった奥村に、心の中に閉じ込めてきたもう一つの記憶がよみがえる。
終戦間近の昭和20年、奥村は“初年兵教育”の名の下に罪のない中国人を刺殺するよう命じられていた。
やがて奥村の執念が戦後60年を過ぎて驚くべき残留の真相と戦争の実態を暴いていく。
これは、自身が戦争の被害者でもあり加害者でもある奥村が“日本軍山西省残留問題”の真相を解明しようと孤軍奮闘する姿を追った世界初のドキュメンタリーである。
12:30~ 第27代高校生平和大使新潟県代表・西脇 あかりさん 講演
12:55~14:30 『蟻の兵隊』上映
14:40~15:30(予定) 池谷 薫監督講演
PDF:【蟻の兵隊】ポスター
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