『戦場のメリークリスマス』長岡上映会
2023年3月28日に亡くなられた坂本龍一さん。
世界で愛される名曲「Merry Christmas, Mr. Lawrence」
そして俳優としても存在感を示すその姿を脳裏に焼き付けるべく、若き日の功績を偲び、追悼上映を行います。
大島渚監督最大のヒット作で、戦争映画ですが戦闘シーンはなく、出演は全て男性です。
戦争の闇を容赦なく描く伝説の名作、最後の大規模ロードショー
本作は、第36回カンヌ国際映画祭で、そのテーマを巡って大きな話題を巻き起こしました。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也などの本業が俳優ではない個性的なキャスティングで日本軍捕虜収容所での原作者の体験を描いた、戦闘シーンが一切登場しない異色の“戦争”映画です。捕虜となるジャック・セリアズ少佐を演じたデヴィッド・ボウイの美しさと存在感が随所で際立ち、坂本龍一扮するヨノイ大尉が次第にセリアズに惹かれていく様が描かれています。
東洋と西洋の文化の対立と融合という複雑なテーマゆえに企画は難航し、製作費は膨らんだが、ビートたけしがラジオやテレビでネタにしたことで話題が独り歩きするなど、従来の映画プロモーションとは違う展開になったことも功を奏して、配給収入10億円の大ヒットにつながりました。
なお、本作で初めて映画音楽を手掛けた坂本龍一によるテーマ曲「Merry Christmas, Mr.Lawrence」は映画史上屈指の名曲として今なお愛され続けています。
2021年上映時には、本作初鑑賞となる若く新しい世代が多く来場し、色褪せぬ強烈な魅力でふたたび〈戦メリ旋風〉を吹かせました。
今年、大島渚プロダクション保有の作品が国立機関に収蔵されるため、今回が最後の大規模ロードショーです。
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